Buongiorno!(こんにちは!)
イタリアへ行ったら、いや、日本にいても、今日からあいさつを真に interactiveなものととらえ直して、ちょっと使い方を変えてみてはいかがでしょう?それが、感じよく、カッコよく、スマート に、"Buongiorno!"を使いこなす秘訣ではないでしょうか。
それでは、あいさつのミニマム・エッセンシャルズを。
Buongiorno.(ブォンジョるノ):日中のあいさつ。Good morningとGood afternoonを兼ねたものと思えばいいでしょう。次に、別れ際のあいさつベーシック。友だちと別れるときと同様、やっぱり店員さんにもお忘れなく。
Buona sera.(ブォナセら):英語のGood eveningに当 たり、午後~夕方以降のあいさつですが、使いはじめる時間帯は、日本語の「こんばんは」よりもずっと早いです。はっきり決まっていませんが、午後2~3時 ぐらいになると、Buona seraを聞くことも多くなります。Buongiornoとの使い分けは自分の好みと感覚で。
Ciao!(チャオ!):言わずとしれた、カジュアルなあいさつの代表格。Ciaoに違和感 がなくなるタイミングは、お互いの関係の中でそれとなく分かるでしょう。慣れ親しんだ間柄で使う表現ですが、たとえばプライベートな場での出会いや学校の 学生同士なら、初対面からCiaoのこともありますし、そのへんは柔軟に。
Buona notte.(ブォナノッテ):英語のGoon nightです。せっかくですからもう一言、Sogni d'oro!(ソンニ・ドーろ)「黄金の夢を!」という素敵なフレーズをつけ加えると、夢見もひときわさわやかでは。
Arrivederci.(アりヴェデるチ):そんなタイトルの懐メロもあったっけ?の「さようなら」のイタリア語。ri(再び)+vedere(見る、会う)という構造。フランス語のAu revoirとまったく同じリクツです。See you againの願いを込めて。でも、なんとなく、これを使うともう会えないような気がするのは、他にもっとSee you againの意味がダイレクトに伝わってくるフレーズがあるから?(それとも、こう思うのは私だけ?)そして、最初に挙げたBuongiorno, Buona sera, Ciaoも、別れ際に使うことができます。ひとしきり話をしたあと、"Buongiorno!"と言って別れる光景もよく見かけます。ちょうど"Have a nice day!"のような感じですね。
Ci vediamo.(チヴェディアーモ):こっちの方がいっそう強く再会を約束してくれ そうな気がします。アッシジで約2週間の語学研修プログラムを終えて帰るとき、世話をしてくれた現地のagenzia(代理店)のSignoreが、ため らいもなく"Ci vediamo domani!"「また明日!」と言ってくれたのが忘れられません。
A dopo.(ア・ドーポ):「またあとで」See you laterの感覚。Ci vediamo a dopo.とかArrivederci a dopo.とも言えますが、アッサリと一言で使うのが多いでしょうか。"A ~!"はあとにくる言葉によって、いくらでもヴァリエーションが広がります。A presto!(ア・プれスト;またすぐに)、A piu' tardi!(ア・ピゥ・タるディ;またそのうちに)、A domani!(ア・ドマーニ;また明日)、Alla prossima settimana!(アッラ・プろッスィマ・セッティマーナ;また来週)などなど。
あいさつの仕方に、隅々まで決まりきったマニュアルがあるわけではありませんから、自分の感性を頼りに、その場の状況や空気を感じ取りながら、臨機応変に使いこなしましょう!
(2000/5/7)